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待つことのコスト

待つことのコスト

融資を確保しても、資金を引き出してから設備が収入を生むまでには、時間のコストがある。

データセンターは、顧客からまだ1ポンドも稼いでいない段階で利息を負担することがある。工事日程に書かれた日付は、資金調達の話にも関わってくる。

9月24日、VIRTUS は24億5,000万ポンドの融資コミットメントを発表した。翌日のスタンダードチャータードの発表によると、その中には12億ポンドのグリーン設備投資向け融資枠があり、ターム型とリボルビング型の枠を含む。9月28日のClifford Chance による説明は、既存債務の借り換えと新規開発への資金供給を挙げている。

いずれも有用な情報だ。それでも見出しだけでは分からないことがある。新しい設備が収入を生むまでの間、どれだけの借入残高を抱えるのだろうか。

借入残高の隣にカレンダーを置く

ここで、まったく架空の別の事業を考える。事業者は1億ポンドをすでに借り入れ、固定の年利6%、単利で利息を払う。顧客へのサービス開始までの6か月間、残高は変わらないとする。

この期間の利息は300万ポンドだ。1億ポンド × 6% × 6/12で求められる。同じ残高と金利のまま期間が12か月になれば、利息は600万ポンドになる。最終的な設備容量が変わらなくても、6か月長く待つと利息は300万ポンド増える。

数字は仕組みを示すために置いた仮定であり、VIRTUS の借入残高、金利、納期ではない。手数料、複利、ヘッジ、現預金の受取利息、運営費、売上は含めていない。計算しているのは指定期間の支払利息の総額で、事業全体の損失や収益率ではない。顧客へのサービスを始めても、それだけで借入金が返済されたり、利息が止まったりするわけではない。

引き出す時期を変えてみよう。最初に5,000万ポンド、3か月後に残りの5,000万ポンドを借りる。同じ6か月間の単利は合計225万ポンドになる。最初の分が150万ポンド、後の分が75万ポンドだ。差額の75万ポンドは、借り入れを遅らせたことで生まれる。ただし、契約条件と工事代金の支払日程がそれを許す必要がある。未使用枠を確保する費用があれば、それも含めて比較しなければならない。

小切手から電源投入まで

リボルビング枠が興味深いのは、この時間の調整に関わるからだ。ただし、枠があるだけで有利な結果が出るとは言えない。利用可能額、実行条件、返済に関する権利によって、使える柔軟性は変わる。今回確認した発表からは、そうした条件や実際の実行額、金利は確定できない。VIRTUS に遅延が生じたことも示されていない。進捗発表を見つけられないことは、遅延の証拠にはならない。

9月29日の Specialは、融資から稼働可能な容量に至る証拠を整理した。ここでは、その時間軸に借入残高を重ねて考える。系統接続、試運転、顧客検収の日付は、現金収入に影響しうる。一方、待っている間も借入金には利息がかかりうる。段階ごとに稼働を始める場合もあり、既存施設がすでに現金を生んでいる可能性もある。一つの開業日だけでは、その違いを捉えられない。

VIRTUS の融資には、借り換えと開発の両方が含まれる。24億5,000万ポンドの全額を、新たに引き出した建設資金として利息計算に使えば、残高と使途の両方を作り上げてしまう。その金額を一つのキャンパスのメガワット数で割っても、問題は解決しない。

次に知りたいのは、日付のある借入実行額と費用が、どの設備容量と顧客のキャッシュフローにつながるかだ。そこが分かるまでは、資金調達の成果と未解明の採算を並べて見ておきたい。架空の1億ポンドの事業なら、追加の6か月で支払利息は300万ポンド増える。VIRTUS については、今回の発表からその金額を計算することはできない。